【日光市】鬼怒川温泉で42年続いた名店「きっかぶ」が閉店。突然のお知らせに驚きと寂しさの声も。
鬼怒川温泉駅から徒歩3分の場所にある「焼きそば きっかぶ」が、2025年4月26日(土)をもって閉店しました。地元で愛されてきたお店の突然の閉店に、驚きと寂しさの声が広がっているのではないでしょうか。
現地を訪れると、店頭には閉店を知らせる張り紙が掲示されていました(2025年5月2日)。
お知らせ
誠に勝手ながらきっかぶは4月26日(土)を持ちまして閉店することになりました。
42年間お客様との楽しい時間を持てました事、心より感謝申し上げます。
本当にありがとうございました。
訪れた当日、入口で立ち尽くしていると、お店の中から店主のおかみさんが出てこられ、話を伺うことができました。
閉店のきっかけは、3年前に発症した変形性股関節症。痛みと付き合いながら営業を続けてこられましたが、閉店3日前の4月23日(水)、強い痛みが再び現れ、「このまま続けられないこともないけれど、無理をするのは違う」と思い、閉店を決意されたそうです。
決めた後は、「心が揺らがないうちに」と即断。長年の思い出とともに、余力を残した形での引き際に、おかみさんの潔さが感じられました。
お話の中で印象的だったのは「お客様全員に楽しい時間を過ごしてもらいたい」という想い。焼きそばを中心としたメニューだけでなく、来店された方との会話を大切にし、「ひとりぼっちにさせない店づくり」を心がけていたそうです。
店名の「きっかぶ」には、「切株に腰をかけて、ゆっくりしていってね」という意味も込められているとのこと。その言葉通り、あたたかい雰囲気の中で、たくさんの人がくつろぎ、笑顔になったことでしょう。閉店は寂しい出来事ではありますが、長年にわたり地域に元気と笑顔を届けてくださったおかみさんに、心より感謝の気持ちを伝えたいですね。
「焼きそば きっかぶ」はすでに閉店していますので、ご来店を予定されていた方はご注意ください。
閉店した「焼きそば きっかぶ」はこちら↓